概要

東温スタディとは

1.はじめに

東温スタディの概要

 メタボリックシンドロームや糖尿病を予防するためには適切な運動、栄養、睡眠が必要です。
我々は、これらのような生活習慣とメタボリックシンドロームや糖尿病との関連を詳細に検討するため、2009年に東温スタディをはじめました。
 とうおん健康づくり会、東温市健康推進課、及び東温市民の皆様のご協力、ご支援のおかげで、これまでに約2,000名の住民の方々に参加していただいており、2014年から追跡の調査が始まっております。
東温スタディにより、メタボリックシンドローム・糖尿病を予防するための科学的な新しい証拠を集め、東温市民の皆様や日本人全体の健康寿命を延ばすことを目標としております。

 愛媛大学医学部は、2009年度から、東温市におきまして、効果的な循環器疾患予防のためのより良い科学的根拠を得ることを目的にした研究(「東温市における保健事業の評価、ならびに循環器疾患発症にかかる新たな危険因子の検索を目的とするコホート研究(東温スタディ)」を開始いたしました。
 この研究は、年齢・性別に偏りなく、多くの方に長期間参加して頂くことによって、正確で信頼される結果を出すことが出来ると考えられています。

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2.研究の目的

 本研究は、脳卒中や心筋梗塞、認知症を予防するために、通常の健診項目に加えて、動脈硬化の程度や、糖代謝(糖尿病の危険性)・脂質代謝の状態をより詳細に把握し、早期に改善するための方策を立てるために実施します。
 例えば、75gぶどう糖負荷試験は、ぶどう糖入りの飲料水を飲んでいただき、1時間後、2時間後の血糖値、インスリン値などを測定します。これは、食後に血糖値や中性脂肪が高くなっていないかどうか、インスリンが正常に働いているかどうかを見るために行います。さらに、自律神経系機能の評価、頸動脈硬化の評価等を行います。睡眠呼吸障害検査は、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングのための検査です。歯周病検査では、唾液中のヘモグロビンなどを測定し、歯周状態を把握します。東洋医学検査においては、問診票・舌診を行い、発病の危険因子の早期発見および日常の健康管理へ役立てようとするものです。
 また、家庭血圧計を行い、健診会場での測定だけではなく、日常の生活の中での変動を観察し、健康管理へ役立てていこうとするものです。

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3.研究の方法

①情報を収集して行う調査

 この研究では、下記の表に示しておりますような項目の測定を行います。これらの情報は、愛媛大学医学部に集められ整理されます。また、採血(約30ml)で生じる残余血清、尿検査で生じる残余尿、唾液検査で生じる残余唾液は、将来動脈硬化に関連する新たな検査が発見されたとき、その測定が有効かどうか確認するため、愛媛大学医学部において、研究予定期間内凍結保存致します。
 このような詳細な調査を通じて脳卒中や心筋梗塞、糖尿病等を起こす要因を検索することにより、東温市での予防対策に役立てて行きます。

表 検査項目の概要

検 査 項 目
(ア) 高齢者医療確保法に基づく特定健診の実施項目(身長、ウエスト周囲径、体重、BMI、血圧、空腹時血糖、HbA1c、HDL-コレステロール、 LDL-コレステロール、中性脂肪)
(イ) 75gぶどう糖負荷試験による1時間後、2時間後の血糖値、インスリン
(ウ) (ア)で把握される項目以外の血液検査項目(総コレステロール、空腹時インスリン値、ヘモグロビンA1c、尿酸値、血清アルブミン値、白血球、赤血球、ヘモグロビン、高感度CRP)
(エ) 睡眠呼吸障害検査(パルスオキシメトリ法・フローセンサー法)、PVT(Psychomoter Vigilance Task)検査
(オ) 自律神経系検査(心拍変動によるスペクトラム解析)
(カ) 頸動脈エコー検査(左右のIMT、プラーク数等)
(キ) 血管弾性検査(足首―上腕脈波伝播速度)
(ク) 心電図検査
(ケ) 身体活動量測定(質問紙)
(コ) 栄養(半定量的食物摂取頻度法)
(サ) 家庭血圧計による早朝、就寝前家庭血圧値
(シ) 加速度計による歩数・身体活動量測定(2012年まで)
(ス) 健康関連QOL(SF-8)質問紙
(セ) SOC(Sense of Coherence)質問紙
(ソ) 生活習慣問診票
(タ) イベント調査(心筋梗塞・脳卒中の情報・医療費)
(チ) 東洋医学的検査(問診票・舌診)
(ツ) 歯周病検査(唾液検査)
(テ) 物忘れ検査(60歳以上の方のみ対象:日本語版 MoCA)
(ト) 本研究の前回検査から今回の検査までの特定健診データ
(ナ) 服薬状況調査
(ニ) 24時間ホルター心電図測定(2015年)
(ヌ) 体力調査・体組成測定(2016年~)
②将来の健康状態確認のための調査

 この研究に参加していただいた方には、ぜひとも、この結果を生活習慣病の予防のために役立てていただきたいと考えております。ですから、異常が見つかった場合には、適切に医療機関を紹介いたします。
 ただ、中には、将来、脳卒中や心筋梗塞、認知症を発症されるかもしれません。その場合には、あなたの詳細な病状を把握するための調査を行います。この確認調査(あらかじめ定められた病気についてのみ)は皆様の同意に基づいて実施されるものです。
 なお、調査研究期間中あるいは研究終了後に、皆様から得られたデータが、報告書などの記載により特定の個人が同定されることは一切ありません。

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4.研究の予定期間

 この研究の予定期間は、登録されてから平成36年(2024年)3月31日(平成36年度)までです。

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5.研究の参加予定人数

 この研究は、東温市在住30~79歳の約2000人の方に参加いただく予定です。なお、5年後の調査のみ84歳までの方が対象になります。

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6.個人情報の保護

 本研究は愛媛大学大学院医学系研究科ヒトゲノム・遺伝子解析倫理委員会の厳密な審査を終えその承認を得て実施しています(疫20-2)。
 今回の研究で得られたデータは、愛媛大学医学部に一括して集められ個人情報が特定できないよう匿名化したうえで管理されます。得られましたデータは、鍵のかかる保管庫に保存し、データが入力されているパソコンは、許可されたものだけが扱えるようにします。皆様の個人情報漏洩の危険性はなく、その点で不利益はありません。また、この研究の目的以外には利用されません。

詳細はこちらで説明いたします

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活動の様子

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